「ベルギー奇想の系譜」展ーBunkamuraザ・ミュージアム

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こんにちは、鶴女です。

渋谷のザ・ミュージアムで開催中の「ベルギー奇想の系譜」展に行って来ました。
春スクーリングが金曜日だったので、ここしばらく、金曜日夜間公開には行けませんでした。久々の会社帰り美術館巡りです。

もちろん、今回も大学生料金でございます(^^♪
入るときに学生証を提示する必要がありますので、必ず持参しましょう。

音声ガイドは声優の速水奨さん。つやのある渋めの声がとても良かったです。
(私の中では、装甲騎兵ボトムズのポル・ポタリアの声です。<--古い!)

15~17世紀のフランドル美術

ヒエロニムス・ボスとその工房や、ブリューゲル父子の作品がたっぷり見られました。
先日見た「ブリューゲル『バベルの塔』展」と一部作品が被っていますが、あの作品達にまた出会えるなんてそれこそラッキーです。(次に出会えるのはいつかわからないですしね。)

ブリューゲル「バベルの塔」展ー東京都美術館
こんにちは、鶴女です。東京都美術館で開催されている「ブリューゲル『バベルの塔』展」にやっと行ってきました。前売り券買ってあるのに、なかなか都合がつかなくてど...

タラ夫にも再会しました。(バベルの塔展で買った絵葉書を転用)

こちらはヤン・マンデインの「聖クリストフォロス」(図録より)。幼いイエス・キリストを肩にのせて川を渡る聖クリストフォロスは絵の主題としても有名で、それこそ沢山の画家が描いています。イエス・キリストが世の中の全ての罪を背負っているため、クリストフォロスはとてつもなく重いイエスを担いでいるのです。

まわりの背景がイエスの背負っている世界だとすると、いったいどんな世界を背負っているのでしょう。ちょっと奇想すぎます。

こちらも同じ主題で、フランドルの逸名の画家作。これは何っていうモノが満載です。(図録より)

このほかにも、ルーベンスの作品もありました(版画のための原画のみ)。バロックの巨匠まで入れてしまうとは、もう「奇想」が止まりません。

ルーベンス作品のお気に入りはこちらの「反逆天使と戦う大天使聖ミカエル」(図録より)。筋肉天使たちと、そのまわりに蠢くよくわからないモノたちがいまにも動き出しそうです。

20世紀から現代にいたるまでの作品

ボスから始まった芸術における奇想の表現は時代とともに変化し、20世紀に入ると絵画や版画のみならず彫刻、音、インスタレーションへ領域を拡大しながら浸食していく。

(図録より抜粋)

20世紀の奇想の芸術は、観る側の内面によって解釈が違ってきますが、その解釈によって観る側が品定めされるような作品が多いと感じました。

「生き残るには脳が足らない」と題されたトマス・ルルイ作のブロンズ像。身体と頭の比率がとてつもなくアンバランスです。近くで見ると巨大な頭の口からダラダラもれている吐しゃ物が妙にリアル。(画像は図録より)

頭でっかちになっている人類へのアイロニーが込められています。

こちらはレオ・コーペルスのティンパニー。(画像は図録より)
絵筆をくわえて金塊を肋骨の内部に入れた逆さづりの骸骨が、頭をティンパニーに打ち付けて演奏しています。(実際の展示では逆さづりになっているだけですが、すぐ横に「演奏」している動画があります。)

死後も作品(絵や音楽)が価値(金)を生み出すとともに、商業的にも消費されていくことをシニカルに表現しているのでしょうか。

他にもポール・デルヴォーやルネ・マグリットの作品なども堪能できます。
解釈の幅が広い(早い話が自分勝手に解釈できる)のが現代美術を観る楽しさですね。

会場内のこと

充実した奇想ぶりで、とても楽しめましたが、ちょっと気になったのは、展示品のガラスに天井の照明が映り込むことがあったこと。見づらいなと思った作品が2、3ありました。

それから、しっかり冷房が効いているので、羽織るものを持っていくことをお勧めします。外が暑いので入ってしばらくは快適ですが、汗をかいていると、あとで鳥肌ものの寒さになります。会場でもブランケットが借りられます。

私はよりによってカーディガンをロッカーに入れてしまい、途中でものすごく後悔しました。
メモを取りながら見ていたのでブランケットだと邪魔になりそうだったし、ロッカーまで戻るのも面倒だしでそのまま最期まで見ましたが、寒かった・・・。

それでも、ザ・ミュージアムのいいところは、展示会場内で階段の上り下りが無いことですね。広いフロア内でゆったり鑑賞できます。登ったり降りたり、部屋から部屋に移動させられて自分がどこにいるのか分からなくなり、そういえば最初の絵がもう一度見たいんだけど、どこを戻ればいいんだー!というイライラ感がありません(私だけ?)。ロッカーが無料なのもありがたいです。

強いていえば、出口がわかりにくこと。ミュージアムショップの奥なので、時々場所を忘れてうろうろしてしまいます。わかり易い表示をお願いしたいところです。

買ったもの

スペキュロスというクッキー(1枚食べてしまいましたが(^^;)
Wikipediaによるとオランダやベルギーでミラのニコラオスの日によく食べられるクッキーだとか。シナモンではなく、八ツ橋に使われるニッキ(肉桂)の味がします。(結構好き)

図録、カバーが美しいです。(表と裏)

コレクションしているわけではありませんが、またもやA4クリアファイルと絵葉書。ブックマークがあれば絶対買うのですが、最近の展覧会ではあまり扱わないですね。ちょっと残念。

耳より情報

12月に渋谷にあるシアター・イメージフォーラムで「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」というドキュメンタリー映画が上映されるそうです。ボスの奇想の世界を堪能したい人は必見です。

それでは!



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