「ボストン美術館の至宝展」-東京都美術館

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東京都美術館で開催中の「ボストン美術館の至宝展」に行って来ました。

よくある著名美術館の名品を紹介・・・といった感じの展覧会を想像していました。
確かにそういった面もありますが、今回は絵画のコレクター達が寄贈した作品が中心という、ちょっと違う視点からのコレクションというのもあって、なかなか興味深かったです。

上野恩賜公園の夏の夕暮れ時。昼間の蒸し暑さそのままで、駅から美術館に向かって歩くだけで汗が流れてきます。

東京都美術館の正面。エレベーターを降りていくと入口があります。夏休み期間中なので金曜日の夜間公開は21時まで延長されていました(通常の夜間公開は20時)。おかげでゆっくりと観ることが出来ました。

ボストン美術館と日本との関係

図録によると、今回の展覧会はこんな趣旨で開かれているのだそう。

ボストン美術館は、世界でも最大の、そして「百科事典的」とも言えるほどに多種多彩なコレクションを有する最も優れた美術館のひとつに数えられます。しかし、世界中の他の多くの美術館とは異なり、当館は政府や自治体の財源から作品購入のための貸金援助を受げていません。したがって、当館がこのように注目すべき美術コレクションを構築できたのは、作品の寄贈や寄付をしてくださった贈与者やコレクターの皆さま個々人の比類ない慈善行為の賜物であり、世界中の美術愛好家の方々に加え、とりわけボストンをはじめニューイングランド地方の市民による支援のおかげなのです。この展覧会は、美術館に寄与してくださった偉大なコレクターたちの寛大さに光を当てるものです。

日本に関係の深いところだと、大森貝塚や縄文土器で有名なエドワード・モース、日本美術研究者であったアーネスト・フェノロサ、日本美術品を多数収集したウェルドやビゲローといったそうそうたるメンバーから寄贈された作品も展示されています。

特に今回の目玉として、フェノロサ=ウェルドコレクションから英一蝶の「涅槃図」が初めての里帰りをしています。

こちらは買った絵葉書より。

実物は縦3メートル弱・横1・7メートル弱のかなり大きな作品です。当時、よくボストンまで無傷で持ち帰ったものです。今回は170年ぶりに本格的な解体修理を行い、各人物や動物たちの輪郭がくっきりと浮き出て、よりインパクトのある姿になりました。

印象派の画家たち

フランス絵画部門では、日本でも人気の高い印象派やポスト印象派の作品が紹介されていました。ゴッホの「ルーラン夫妻」の肖像画が人気ですが、個人的に気に入ったのは、モネ作「アンティーブ、午後の効果」。

図録より

19世紀後半のパリでは保守的な美術界は印象派を評価せず、なかなか絵が売れなかったが、逆にアメリカ人画家たちはフランスの進歩的な美術を自国にひろめるべく、コレクター達に購入を促した結果アメリカへの販路がひらけて、そこからヨーロッパの大衆にも受け入れられたのだとか。(図録とWikipediaの記事を総合して簡略に記すとこんな感じ)

そうした経緯もあって、ボストン美術館には印象派の絵画が充実しています。
今回はその一部分だけではありますが、なかなか見応えがありました。

ルノアール「陶製ポットに生けられた花」はボストン随一のルノアール・コレクターであったジョン=テイラー・スポルディングの遺贈品。(図録より)

アメリカ絵画はどことなく明るい?

こちらはアメリカ絵画部門での私のお気に入り、サージェント作「フィクス・ウォレン夫人と娘レイチェル」

アメリカ人のサージェントは、ヨーロッパとアメリカの両方で名声を得た肖像画家ですが、ヨーロッパの影響を受けながらも、どことなくアメリカ的な明るさを感じるのは私だけ?

こちらはハッサム作「野外プール、アップルドア島」。先ほどのモネの作品と同じような色調ですが、なぜかこちらは「軽さ」を感じます。ハッサムはモネと同時代の作家で、アメリカにおける印象派の実践者のひとりです。(図録より)

今回買ったもの

今回の買い物は、毎度おなじみA4ファイルとはがき、展覧会の図録です。
残念ながらブックマークはありませんでしたが、図録を買ったら1枚ついてきました。

こんなブックマークです。


閉館ぎりぎりまでいたのですが、外に出たらモワッとする熱気に館内に戻りたくなりました。
年々、暑さに弱くなっていきます。。。

それでは!



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