「運慶展」とその関連特集 東京国立博物館

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東京国立博物館に「運慶展」を観にいきました。

春に奈良に「快慶展」を観に行って以来、この展覧会を楽しみにしていたのです!

春の快慶展はこちら。

京都・奈良の旅(快慶展・興福寺編)
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行ったのは会期も始まって3日後頃だというのに、結構な人出でした。まあ、予想はしてましたが。それでも、並ばずに普通に入場できましたし、人は多いけれど、展示がゆったりしているせいか、人の頭越しにしか見えないということもなく、意外にストレスは感じません。

音声ガイド(520円)も借りてみました。解説は丁寧だけれど内容はそれほど目新しい話題は無いかな。本などを読んで慶派仏師や時代背景など知っている人には不要かも。

康慶の時代

まずは運慶の父である康慶の作品と、運慶初期の作品が並びます。
父・康慶の仏像は、すでにどっしりとした重量感やぱんっと張った頬など奈良仏師の特徴がよく出ています。

平安後期の大仏師・定朝の柔らかくゆるやか曲線で構成された仏像(定朝様ーじょうちょうよう)が当時の理想であり、完璧な様式と見なされていた時代に、そこから離れて新しい仏像の様式を見つけようとした奈良仏師(慶派)達は、次の時代を見越した野心家達だったのか、はてまた単なるアウトローだったのか。

どちらにせよ、新しいフォルムが武士の時代と合致して好まれたからこそ奈良仏師はブレイクしたのです。

運慶の時代

そして次は円熟味を増した頃の運慶の仏像達が堪能できます。

こちらは今回の展示の中でのお気に入り、国宝「四天王立像」(画像は図録より)

四天王は東西南北に立ち仏教界を守護していますが、この姿を見ただけで頼りがいありありです。

運慶の息子たち

運慶には6人の息子達がいて、全員仏師になったようです。その中から湛慶・康弁の作品が展示されていました。

特に人気のあったのは国宝「龍燈鬼立像」(康弁作)・「天燈鬼立像」です。
近くで見ると、隆とした筋肉など細かい造形が見事です。
いつもは四天王に踏みつけられてあわれな顔をしている邪鬼ですが、仏前を照らすという役目を与えられてちょっと張り切ってるかな?

こちらが「龍燈鬼立像」(康弁作)  ※画像は図録より

こちらが「天燈鬼立像」  ※画像は図録より

展覧会感想と買ったもの

快慶に比べて、運慶作品は現存しているものが少ないので親子三代まで広げざる得なかったのかと思います。今回の展覧会でも、いろいろ全部合わせて37品しか出品されていないのです。(快慶展は88品)
それでも、空間を広く使ってレイアウトを工夫してなかなか見ごたえのある展示にしていました。宣伝効果もあってかとにかく人が多いので、夜間公開などを狙うほうがゆったりと観られるかもしれません。

今回買った図録(左側)とA4ファイル(右側)です。図録は強気の3000円!
ハードカバーの立派な作りですが、こんなに立派な表紙にしなくていいから、2500円くらいにして欲しかった。。。

そして「龍燈鬼」フィギュア買っちゃいました(^^♪ 数量限定なので、買う予定の方はお早めに!

スタンプラリーも全部揃ったので早速応募しました。運慶展のスタンプは平成館1階のインフォメーションにあります。

運慶の関連展「運慶の後継者たち」

運慶の孫である康円と、同じころに活躍した善円(のちの善慶)を中心とした、運慶以後の鎌倉彫刻についての企画展示もありました。

メインの仏像は写真撮影禁止でしたが、撮影OKの作品でちょっと興味深いものをご紹介。

重要文化財に指定されている「獅子像」(康円作)。獅子は文殊菩薩が乗るのですが、愛嬌のある顔がカワイイ(^^♪  丸まった髪(?)は鎌倉以降の獅子や狛犬に共通の表現だそうです。

こちらは同じく重要文化財の「菩薩立像」。特徴的な切れ長の目が善円の作風に近いとか。

運慶展は「平成館」で開催されていますが、こちらの企画展は本館1階の14室で開催中です。通路を渡っていくとすぐ隣の建物なので、ぜひとも立ち寄ってほしいところです。

円派・院派・慶派の仏像が揃い踏み!

本館1階をそのまま進んで行くと、11室で千手観音菩薩立像が3体展示されていました。
何気なく説明を観たら、なんと円派仏師・隆円と院派仏師・院承と慶派仏師・湛慶がそれぞれ手掛けた仏像なのです。(写真撮影不可だったので残念ながら画像はありません)

仏像の持ち主は京都・妙法院(三十三間堂)で、1000体におよぶ千手観音で有名なところです。私も春に京都で見ました。

同じ千手観音でも、円派・院派・慶派のそれぞれ微妙に異なる造形が見て取れます。
いつまで展示されているかはわかりませんが、ぜひ足を延ばして見る価値ありです。

夜間ライトアップした本館。

それでは!

ゴルゴ13でおなじみのさいとう・たかをが手掛けた漫画・運慶。運慶展公式サイトで内容が紹介されています。


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