秋の奈良の旅1『第69回正倉院展―奈良国立博物館』

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昨日の「国宝展」に続き、本日は「正倉院展」です。奈良国博は春の「快慶展」以来ですが、春は体調もいまいちだったので、快慶展と興福寺の阿修羅像を見て早々に東京に戻ってしまいました。

今回の旅行は体調もばっちりで、奈良を見倒す気まんまんでしたが、あいにくの雨模様。昨日の京都は快晴で暑いくらいだったのですが、奈良の気温はちょっと低いかな。がしがし歩くのだったらいいくらいかも。昨日の京都と今日の奈良を足して2で割ると丁度いいんですけどね。(-_-;)

朝9時少し前の奈良国立博物館。予想通りの混雑ぶり。前日の京都国博もあり、さすがに並ぶ気がしなかったので、先に春日大社へ行くことにしました。

春日大社から戻り正倉院展を見る前に、奈良公園にで早目の腹ごしらえです。ちょうどフードフェスティバル「シェフェスタin奈良」が開催中だったので、こちらで昼食をいただくことに。

残念な空模様ですが、結構人がいました。ついでに鹿達も闖入。

食べたのはこちらのローストビーフ、付け合わせの野菜は無農薬とか。
和・Bistro 吟」というお店を出しているそうです。

こちらは別のお店のメニュー。サンマのフライとラタトゥイユだったかな。ボリュームありました (^-^; ビールが飲みたかったけれど、気温が低いので赤ワインに。でもこのメニューにはやはりビールだった・・・。

第69回正倉院展を見る

正倉院展を見る前に、予備知識を得ようと、以前に講演会に参加しました。このときのお話は展覧会を見る際に結構役に立ちました。

「正倉院フォーラム」に行って来ました
2005年から読売新聞が毎年開催している「正倉院フォーラム東京」に行ってきました。倍率高そうだな・・・と思いながら、ダメ元で応募したら当選!この秋、奈良に正倉院...

お昼時ですが、並んでから10分程で入場。ちょうど昼食時間にかかるころだと団体客が少ないのでおすすめという話も聞いていましたが、割と当たっていたかも。それでも中に入ればそれなりに混雑していました。少しでもスムーズに入場するため、事前にチケットの購入がおススメです。

展示物は全58件、そのうち10件は初出です。四方がガラスのケースでの展示も多いので、適度に人が分散する工夫もありました。それでも地図や古文書はみんなじっくり見て(読んで?)いるのでどうしても人の流れが滞りがち。あまり興味がなければ、人の頭越しにちょっと見るだけ、あるいはスルーするというのもありだと思います。

こちらは今回の目玉(?)10年ぶりの公開になる「羊木臈纈屏風(ひつじきろうけちのびょうぶ)」。くるんと丸まった大きな角を持つ羊は当時の日本にはいなかったはずなので、シルクロード交易によりササン朝ペルシアなどからこの文様がもたらされたのではと指摘されています。どこか異国情緒あふれたデザイン。臈纈(ろうけち)とはろうけつ染めのことです。(画像は宮内庁ホームページからお借りしました)

上は「玉(ぎょく)の尺八」で材質は大理石です。下は「樺纒(かばまき)尺八)」で材質はマダケ、樺巻きの装飾(補強とも)がされています。この2本の笛を実際に吹いた音色が展示品近くでリピートされていました。材質が石だとやや硬めのクリアな音になるような感じ。竹製ではやわらかい響きがします。音比べはなかなか興味深かったです。(画像は目録より)

こちらは私的に今回の目玉の伎楽面「迦楼羅」(かるら)。「迦楼羅」とはインド神話のガルダ(ガルーダ)が仏教に取り込まれて仏法の守護神となったもので、インド神話ではヴィシュヌ神を背にのせる神鳥でもあります。面は材質ゆえか歪みや破損が多いのが特徴でもあるとのこと。完全な形の収蔵品だけでなく、後世に残すために様々な修理修復をしているのだということをもっとアピールするべきかもしれません。(画像は目録より)

非常に人気のあった展示物の「緑瑠璃十二曲長杯(みどりるりのじゅうにきょくちょうはい)」。器のふちが12の波を打っているので十二曲なんですね。画像でも緑が美しいですが、実物はさらに深く鮮やかな色です。よく見ると兎が刻まれていたりします。中国産との説が有力ですが、中国では類似の出土品がまだ見つかっていないとか。この美しい杯がどこからどうやって日本に来たのかは、解明に時間がかかりそうです。(画像は宮内庁ホームページからお借りしました)

「玳瑁の杖」(たいまいのつえ)玳瑁とはべっ甲のことです。近くで見ると素晴らしい細工なのが良くわかります。杖に巻き付いている飾り紐のようなもの、これもべっ甲細工なんです。石突部分は象牙製です。(画像は目録より)

  

こちらの書は何が面白いかというと、裏紙が利用されているのです。現代でも裏紙の利用はよくありますが、紙が今以上に貴重だった時代には公文書といえど、保管期限を過ぎたら裏紙として利用されるのです。この書は元々、淡路国正税帳だったのが、裏紙利用されて官営写経書で使用された一部が宝庫に伝来したのだろうとのこと。裏紙利用してくれたおかげで、大昔の税金事情などが分かるというのもなかなか興味深いことです。

正倉院展で買ったもの

目録とクリアファイル、しおり2枚。伎楽面「迦楼羅」の切り絵のしおりがお気に入りです。「正倉院展」の場合は図録ではなく目録です。

ティーブレイク

西新館の南側ピロティーで「野点のお茶会」も催されていました。会期中、毎日開催しているそうです。日本庭園を見ながら抹茶とお菓子がいただけます(500円)。

雨はなかなかの本降りになってきたので、この後どうしようかなとしばし思案です。でもここまで来て正倉院外構を見ない手はないですよね。

正倉院外構は通常は土日祭日は公開されていないのですが、正倉院展会期中に限り毎日公開されているのです。ですので今回はいいチャンスなのです。雨なんてなんのその!?。

行事などで公開されない日もあるので、見に行く場合はこちらのサイトでチェックしてください。(宮内庁のホームページです)

正倉院「正倉」外構の公開

奈良の旅は続きます。

おまけ。夜7時頃の状況。



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