講座「快慶と安阿弥様」を受講しました(清泉ラファエラ・アカデミア)

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清泉女子大の生涯学習講座(清泉ラファエラ・アカデミア)で「快慶と安阿弥様」という講座を受講してきました。講師は日本の仏像彫刻の研究者で清泉女子大教授の山本勉先生。非常にわかりやすく面白い講義でした。

清泉女子大のあたりは陸奥仙台藩伊達家下屋敷だったようです。明治になって鹿児島藩主島津家の屋敷となり、昭和37年に清泉女子大が移転してきたということです。

 

正門から階段を上ると本館が見えてきます。この建物は旧島津公爵邸で、建築家ジョサイア・コンドル設計のイタリア・ルネサンス様式の洋館です。春と秋に見学ツアーがあるそうです。

中庭のほうに廻ると見事なヒマラヤスギが。品川区の保存樹木に指定されています。
白梅がいい匂い♪

  

今回の講座は本館ではなく、こちらの2号館で行われました。

講師の山本先生は国立博物館に勤務されていた頃は、わかりやすい仏像の展示を行ったりして仏像の魅力を一般の人向けにも発信してきたそうで、そうした姿勢が講義の中にも表れているのかもしれません。仏像の画像やご自身の本から取ったイラストなどを交えて、仏師快慶の作品と、安阿弥様の源流・展開・意義についてわかりやすく、でも内容たっぷりの1時間半の講義でした。

安阿弥様(あんなみよう)とは?

安阿弥様とは快慶が作り出した仏像スタイルのひとつです。ただ、快慶の造像した仏像がすべて安阿弥様かというと、それはまた違うとのこと。私の頭の中では快慶=安阿弥様という図式が刷り込まれているため、どうしても快慶作品のすべてが安阿弥様である、という考えから抜け出せませんでした。先生よると、研究者でもそういった誤解があるのだそうです。

先生によると、安阿弥様とは「像高80センチ~1メートルほどの阿弥陀如来像。それと同型の立像を含む。」と定義されます。いわゆる「三尺阿弥陀」と呼ばれる仏像です。快慶作と確定している仏像総数49体ほどのうち、三尺阿弥陀像は16体しかありません。以外に少ないのです。

そして安阿弥様も時代ごとに襟の形式が違ってきたりします。「第1形式」「第2形式」「第3形式」の各襟の形とおおよその時代区分がわかれば、快慶のそのころの地位がわかるということです。(画像は今回配られたパワポの資料から抜粋しています。私の汚い字も一緒に写っていますが、ご容赦を(^-^;)

 

三尺阿弥陀の衣は3枚だった

目からウロコだったのは、仏像が身に付けている衣について。インドのサリーのように、長い布を身体にくるくる巻き付けているのかと思っていたのですが、実は3枚の布から構成されていました。「裙(くん)」と呼ばれる腰に巻き付けた布と、「衲衣(のうえ)」という左上半身を覆う布は、ああなるほどなのですが、意外だったのは「覆肩衣(ふげんえ)」でした。

こちらの図がわかりやすいです。「覆肩衣(ふげんえ)」は別布だったのですね。
今後仏像を見るときは、衣をどうやって着ているのかも要注目です。

  

お土産

今回の受講特典(?)で、神奈川県立金沢文庫で開催中の特別展「運慶ー鎌倉幕府と霊験伝説ー」の招待券をいただきました。行ってみたいな~。

耳より情報

5月~6月にかけて清泉女子大の生涯学習講座(清泉ラファエラ・アカデミア)で開講予定の講座です。石松日奈子先生の雲岡石窟と龍門石窟のお話は、東洋美術史のリポート2の題材でもあるんですよね。それもそのはず、リポート課題の参考文献に石松先生の「北魏仏像造像史の研究」がリストアップされていました。

東洋美術史はスクーリングが開講されないようなので、この講座をスクーリング替わりとしてリポート作成のとっかかりにするのもいいかも。

もっとも、2018年度のリポート設題が同じとは限らないんですけどね。でも面白そうなので受講を検討中。範囲が広くてどうとらえたらいいかわからない中国美術史が、少しでもわかるようになるかもしれません。

興味のある方はこちらのホームページより申込み出来ます。
清泉女子大ラファエラアカデミア

それでは!

今回の講師である山本先生の著書です。「続仏像のひみつ」は仏像の衣はどうやって着ているのかとかがわかりやすいイラストで紹介されています。「日本仏像史講義」はスクーリングのリポート試験の参考文献としてもお世話になりました(^^♪


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