「ボストン美術館 パリジェンヌ展」ー世田谷美術館

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世田谷美術館で開催中の「パリジェンヌ展」を見に行きました。ファッション関連の展示も多く、来館者の大半が女性かなと思っていましたが、案外男性も多い印象を受けました。絵画好きの人が、修復されたマネを見に来ていたのでしょうか。あるいは単にパートナーに連れられて?

前回、世田谷美術館に行ったのはいつだっけ? というくらい久しぶりです。半蔵門線が東急田園都市線と相互直通になったおかげで、とっても行きやすくなっていました。

今回の企画は18世紀から20世紀にかけてのパリを中心に「Ⅰ パリという舞台」「Ⅱ 日々の生活」「Ⅲ パリジェンヌの確立」「Ⅳ 芸術をとりまく環境」「V モダン・シーン」という5つのカテゴリーから、それぞれの時代の女性の生き方をファッションを中心に迫っています。

フランス革命前

まずは1770年頃の『ローブ・ア・ラ・フランセーズ』。3つのパートからなるドレスで、きついコルセットと大きく膨らませたスカートはまさに「ベルばら」の世界です。そしてゴージャスなドレスと釣り合うようにか、ボンネット(帽子)がどんどん大きくなったり、髪型も凝りに凝ってきます(頭に帆船を乗せるなんていうデザインもありました)。
(画像は買ったポストカード)

ナポレオン三世の時代

そしてフランス革命後を経て、1852年のナポレオン三世(ナポレオン・ボナパルトの甥)の第二帝政では大規模な「パリ改造」が行われます。このドレスはシャルル・フレデリック・ウォルト ウォルト社のためのデザイン『ドレス(5つのパーツからなる)』(1870年頃)。ウォルトはナポレオン三世の皇妃ウジェニーのお気に入りデザイナーでした。

画像は「パリジェンヌなりきりフォトスポット」にて

パリ大改造による近代化でファッションが重要な産業となり、同時に女性も働き手となります。それでも相変わらずの広がったスカートですが、それまで上流階級だけのものだったのが広い階層で着られることになり、ファッションだけでは階層の判別が困難となっていきます。

また、ジョン・シンガー・サージェント『チャールズ・E. インチズ夫人(ルイーズ・ポメロイ)』はボストン社交界の花で、着ている赤のドレスはアメリカ製ですが、ウォルトのデザインに想を得ています。パリの流行は海を渡ってアメリカにも進出していました。


画像はボストン美術館のホームページより

パリの芸術界に生きた女性たち

メアリー・カサットは1844年にアメリカに生まれましたが、成人してからはフランスに住むことが多く、ドガとも親交がありました。彼女の絵は優し気な色使いと力強い線が特徴でしょうか。こちらの絵は『縞模様のソファで読書するダフィー夫人』。

画像はボストン美術館のホームページより

そして、ドガのモデルを務めたりもしています。ルーブル美術館で絵画を見るカサット姉妹を描いています。『美術館にて』。

画像はボストン美術館のホームページより

今回の目玉はなんといってもこの絵でしょう。マネの『街の歌い手』という大作です。約70年ぶりの修復を経ての公開となりました。モデルのヴィクトリーヌ・ムーランは、マネのほかの絵でのモデルも務めたほか、彼女自身も画家として活躍しました。

画像はボストン美術館のホームページより

20世紀のパリ

20世紀に入ると、場面が一気にモダンになります。ミュージックホールやキャバレーで歌手やダンサーとして働く女性たちが出てきて、仕事やスポーツにと活動的になった女性が作品に登場してきます。

こちらはシャルル・ナイヨ『ダンスする女性 シリーズ〈ムーラン・ルージュの舞踏会〉より』。

(画像は買ったポストカード)

メディアとしてのポストカードがブームになり、市場の様子や広告、ファッション、変化する街並みなども取り上げられてきます。

また、20世紀の初めはズボンを履く女性が目立つようになり、「自転車を乗る時以外はズボン禁止」と警視総監が介入したことも。それでもズボンを着用する女性は多くなる一方だったことでしょう。

そして1920~30年代のパリを熱狂させたアメリカ出身のダンサーで、「黒いヴィーナス」ことジョセフィン・ベーカー。彼女はピカソやヘミングウェイのミューズとしても有名です。アメリカでの人種差別に嫌気がさしフランス市民権を得ます。

画像はウィキペディアより。

こちらは戦後1965年頃のピエール・カルダンの未来志向・宇宙志向のミニドレス。現代ではこれでも大人しいデザインですが、当時は非常にモダンで斬新であったことは容易に想像できます。他にもジャン・パトゥやバレンシアガのドレスも、展示室中央のしつらえられたランウェイのような場所に展示されていました。

画像は展覧会サイトからお借りしました。

パリジェンヌという切り口が面白かった展覧会でした。会期もあと少しですがぜひどうぞ!

それでは!

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