総合展示の仏像と特別展「アラビアの道」ー東京国立博物館

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「仁和寺と御室派のみほとけ」展のあと、本館の総合展示室11室「彫刻」で素晴らしい仏像達を見ました。

「仁和寺と御室派のみほとけ」ー東京国立博物館
上野の東京国立博物館で開催している「仁和寺と御室派のみほとけ」を見に行きました。1月半ばから開催していましたが、葛井寺の千手観音が見たくて展示替え後の2月半ば...

そして特別展「アラビアの道」は、長い歴史がありながら日本ではなかなか知られていない、アラビア半島の古代からの歴史と文化を知ることが出来ます。

平安~鎌倉時代の彫刻ー本館11室

11室の展示物は基本的に写真撮影可になっています。(仏像によってはダメなものもあるので撮影時注意)

こちらは14世紀南北朝時代の院派仏師の作とみられる『千手観音菩薩坐像』。まわりの『四天王立像』は鎌倉時代末期の作品とされます。多聞天(写真の向かって右から二番目の仏像・戟(げき)と宝塔が目印)が兜をつけるのは、この時代からの様式です。

  

平安時代11世紀の『不動明王立像』(重要文化財)。巻髪で弁髪をたらし、左目をすがめて、右下牙で上唇を、左上牙で下唇を噛む姿は9世紀末に成立・流行したスタイル。空海が請来した曼荼羅ゆかりのものだとか。

平安時代(1147年)作の『阿弥陀如来坐像』(重要文化財)。像内の銘文から、丹波の有力者が息災や安産を祈願して制作されたことがわかっています。

平安時代10~11世紀に制作された『天王立像』(重要文化財)。180センチを超える大きな仏像のため、寺門に安置されていた可能性があります。二天王か四天王のうちの一体か?

『雲中供養菩薩像』は平安時代(1053年)の作で、京都の平等院鳳凰堂の堂内壁面に掛けられていた菩薩群像の1体。平安時代後期を代表する仏師・定朝の工房で制作されたとみられます。柔和で柔らかな造形は「定朝様」といわれ、和様彫刻の基本ともされました。

『十一面観音菩薩立像』(重要文化財)は7世紀に唐から請来されてきたとみられます。白檀という香木を用いて、着衣や装身具まで(!)全身を一材から掘り出しています。その緻密さと、東南アジア風の顔立ちに特色があります。

11室は、4/22まで13体の仏像が展示されています。特別展を見たついでにぜひ足を運んでみてください。

「アラビアの道」ー表慶館

表慶館ではサウジアラビア王室の至宝「アラビアの道」が開催中だったので覗いてみました。こちらの展覧会は総合文化展観覧料(要するに博物館の入館料)だけで観られます。別途料金はかかりません。展示内容は古代史好き・工芸品好きの両方におすすめです。

♪♪好評につき5/13(日)までの会期延長が決定したそうです!♪♪

表慶館は、本館に向かって左方向にあります。博物館出入口から平成館に向かう途中あたりです。こちらの画像が表慶館。

100万年前から20世紀まで

アラビアに成立した各王国や文化の一覧です。これにそって「1.人類、アジアへの道」「2.文明に出会う道」「3.香料の道」「4.巡礼の道」「5.王国への道」と各パート毎に展示されています。まさに東西の文明が出会う歴史の道です。

じっくりご紹介したいところですが、展示総数424点! という規模のため、いつも通り私が気になった展示品を抜粋してお届けです。
※特段の断りが無い画像は展覧会場で撮影したものです。(全て撮影可になっています)

『人形石柱(前3500~前2500年頃)』と『祈る男(前2900~前2600年頃)』。『人形石柱』は先史時代の人々の活動とユニークな文化を象徴しているとか。
(写真を写したつもりだったのが無かったので、ちらしから抜粋と博物館ホームページよりお借りしました。)

   

紀元前2100年ごろの『壺』と、紀元前3世紀~後3世紀の『香炉』です。『香炉』の前に置かれている石ころのようなものは『乳香』といって、ボスウェリア属の樹木から取れる樹液で、香水の原料に使われたりします。当時の重要な対外交易品の一つです。イエス・キリストが生まれた時に東方の三博士がキリストに捧げたもののひとつでもあります。

 

こちらは「テル・アッザーイル」という小遺跡から発掘された金製品。6歳前後の少女が石棺に納められ、これらの金の副葬品と共に手厚く埋葬されていました(『葬送用手袋』『葬送用マスク』『ネックレス』『ブレスレット』)。少女が誰なのか、なんとも興味がつきません。時代は1世紀頃です。

 

「アイン・ジャーワーン」の遺跡から出土した装身具(2世紀頃)。アラビア湾岸に位置する遺跡で、きらびやかな装身具を身に着けた女性が埋葬されていました。この装身具はイラン高原のパルティア王国の工芸品に類似していて、お互いに交易があったことを物語っています。 

こちらは19世紀のもので『ネックレス』『ペンダント』『アンクレット』『ベルト』。そしてアブドゥルアジーズ王(1876~1953)の『コーラン』と『コーランの箱』。『コーランの箱』はパキスタンから謹呈されたもので、どちらも美しい品です。

 

美しいアラビア文字

目を惹いたのは華麗な文字が刻まれている墓碑。イスラームが拡大するにつれ、神の言葉であるコーラン(クルアーン)の章句を美しく書くため、高度な書が発達しました。アラビア語が読めなくても、その美しい装飾的な文字は見る価値ありです。

 

 

見終わって・・・

展示内容は興味深く面白かったのですが、難点は館内の階段が急なこと。午前中に別の展覧会を見た後、夕方から仁和寺展と総合展示を見て棒のようになった足にはかなりきつかったです。観覧は足が疲れていない時にどうぞ (^^;

考古学ミニチュアレプリカを買っちゃいました!

『仁和寺と御室派のみほとけ』では珍しく(?)ポストカードしか買わなかったのですが、博物館のショップで思わず目にとまったこのミニチュアレプリカを衝動買いしてしまいました。

東博に収蔵されている品の精巧なフィギアです。左から「埴輪 挂甲の武人」「みみずく土偶」「土偶」「火焔型土器」「三角縁五神四獣鏡」「中広型銅矛/戈」です。制作は海洋堂。

第1集(すでに完売)はカプセルマシンで販売していたようですが、こうやってセットで売ってくれたほうがいいな。今後、第3集が出たらまた買ってしまうかも!?

それでは!



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