「世界の眼でみる古墳文化」ー国立歴史民俗博物館

シェアする

スポンサーリンク

スポンサーリンク


千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館(略して歴博)で開催中の「世界の眼でみる古墳文化」と常設展などを見てきました。

行ったのは4月の初め頃だったのに、ついついブログに書くのを後回しにしていたら、あっという間に閉幕が近づいてしまってました(-_-;) 今回の企画展は5/6(日)まで開催していますので、GWに予定の無い方はぜひぜひ行ってみてください。常設展示だけでも1日楽しめます。

私は昼前に行き、この企画展と常設展を見て、さらに夕方のギャラリートークを聞いて歴博を出たのが18時過ぎ。それでも常設展はじっくり見られなかったものが多かったので、ぜひ近々にリベンジしようと考えております。

佐倉城址公園

歴博は千葉県佐倉市の佐倉城址公園にあります。以下は佐倉市のホームページから引用。

佐倉城は、戦国時代中頃の天文年間(1532年から1552年)に千葉氏の一族である鹿島幹胤(かしまもとたね)が鹿島台に築いたといわれる中世城郭を原型として、江戸時代初期の慶長15年(1610年)に佐倉に封ぜられた土井利勝によって翌慶長16年(1611年)から元和2年(1616年)までの間に築造された平山城です。北に印旛沼、西と南に鹿島川・高崎川が流れる低地に西向きに突き出した、標高30m前後の台地先端に位置します。佐倉城はこうした地勢を巧みに利用し、水堀、空堀、土塁を築いて守りを固め、東につながる台地上に武家屋敷と町屋を配して、城下町としました。以後、江戸の東を守る要として、有力譜代大名が城主となり、歴代城主の多くが老中など幕府の要職に就きました。なかでも、幕末期の藩主・堀田正睦(ほった まさよし)は、日本を開国に導いた開明的な老中として有名です。
明治維新後には城址に陸軍歩兵第二連隊(後に第五十七連隊=通称・佐倉連隊)が置かれたために櫓や門などはそのほとんどが取り壊され、昭和20年の終戦まで軍隊が置かれていました。
公園の本格的な整備は昭和54年度から始まり、水堀の復元・本丸跡・出丸跡・三逕亭(茶室)などが整備されました。また、昭和58年、明治百年記念事業として、公園隣接地に国立歴史民俗博物館が開館し、現在に至ります。

今回は京成佐倉駅から行きました。駅からはバスも出ていますが、徒歩20分くらいなので散歩がてら歩いて行きました。国道297号線に沿って歩き、途中から旧成田街道に入ります。街道沿いにある茅葺き屋根が目印です。手入れが大変そうな家ですが、ぜひこのまま残していってほしいものです。

茅葺き屋根の家の前を通り過ぎるとすぐに小さい橋があります。ここは佐倉城のかつてのお濠です。
 

橋を渡って中を歩いていくと、道の途中に石仏があります。大分県の国宝臼杵石仏(磨崖仏)(うすきせきぶつ(まがいぶつ))の古園石仏大日如来像の複製です。本物もぜひ見に行きたいな。
 

こちらが佐倉城址公園の全体図。

坂を登ると歴博の正面に来ました。

入ってまずは腹ごしらえです(^^; ミュージアムショップの隣にある「レストランさくら」でおろし豚カツセットを注文。ドリンクがついて1230円でした。大根おろしを入れたタレにつけて食べる豚カツは、ボリュームがある割にはあっさりした感じで美味しかったです。赤いご飯は古代米ですが、白米にも替えられます。ミュージアムショップとレストランは入館料無しでも入れるせいか、平日でしたが結構人がいました。

世界の眼でみる古墳文化

しっかり食べたあとは、まずはメインの企画展に行きます。この「世界の眼」というのは、考古学者の眼であったり、アーティストの眼であったり、あるいは外国の考古学者や現代の眼であったり、災害を乗り越えて古墳を未来に残そうとする眼であったりと、文字通り様々な『眼』で古墳というモニュメントを見ようという企画です。

それにしてもこのチラシのデザインがいいですよね~。今回の企画展でも展示されている「武装男子立像埴輪」がモデルになっています。

展示は5つのテーマ(「1.王権とモニュメント」「2.王と墓」「3.古墳時代の王の姿」「4.古墳へのまなざし」「5.古墳をみる「今」の眼」)で構成されています。全体にそれほど展示数は多くはありませんが、古墳好き、古代好きにはたまらない遺物が沢山あります。

もし時間があれば、ぜひギャラリー・トークも参加して下さい。5/5、5/6は14~15時に開催されます。企画展の当日チケットがあれば予約不要で誰でも聞けます。私が行った日は歴博教授の松本先生のトークでした。今回の展示の隠しテーマは「靫(ユギ)」だというのを教えて頂きました。靫とは矢を入れて携行する武具の一種のことです。

例えば、福岡県の重定古墳ではこんな「靫」が描かれています。(画像は図録より)

装飾古墳と復元した石室

特に興味を惹いたのは、様々な装飾古墳の内部の絵の模写と、古墳の中の石室の復元品でした。装飾古墳の絵を復元した日下八光画伯は藝大教授も務めた芸術家でもありますが、模写とはいえ、その「作品」は前衛芸術のようです。

下の画像は熊本県釜尾古墳の装飾ですが、上が実物で下が復元模写です。色あせた実物から、きっと描かれた当時はこうだったに違いないとさえ思える、素晴らしい色使いの模写に思わず見入ってしまいました。(画像は図録より)

こちらの石室は熊本県千金1号墳の実大模型です。中には入れませんが、窓から中をのぞくことが出来ます。細かいところでは、草の影なども照明で現わされています(これはギャラリートークで教えてもらうまで気が付きませんでした、というより普通は気がつかない・・)。分かりにくいですが、この絵にも「靫」が描かれています。(画像は図録より)

自然災害の多い日本では、古墳もいつ災害で崩れたりするかわかりません。こうして模写やレプリカを作成する意義は大きいなと感じました。

近年では3次元画像によるリアルなヴァーチャル空間も造られています。福岡圏五郎山古墳の石室のヴァーチャル画像の展示もありました。リアルな石室が見られます。

<おまけ>碑の小径(いしぶみのこみち)

博物館の地階中庭に面した回廊に、古代日本の碑の複製品10点が展示されています。どれも非常に正確な複製品・復元品です。現地に行っても間近でじっくり見られない場合も多いのですが、ここでならその書かれている文字までもゆっくり観察できます。

下の表が日本国内で知られている24の石碑の一覧です。このうち現存するのが17碑で、「碑の小径」には黄色がついている10碑が展示されています。PDFがこちらのサイトにあります(画面の下のほうに紹介されています)。

例えば、こちらは上野三碑のひとつの「金井沢碑」です。

それぞれの碑には説明文と碑に刻まれている銘文が紹介されています。

みんな室内の常設展示には行きますが、ここまではなかなか来ないらしく、私ひとりでたっぷりと見学し放題でした! おすすめスポットです。

それでは!

ランキングに参加しています!

 にほんブログ村 歴史ブログ 歴女・女性歴史ファンへ
 にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ

♪いつもポチっと押して応援していただき、ありがとうございます♪

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告




レクタングル(大)広告




フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告