「発掘された日本列島2018」-江戸東京博物館

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江戸東京博物館に「発掘された日本列島2018」を見に行きました。毎年の発掘調査の成果を見るという、古代史好きにはたまらない企画です。東京のあとは石川、岐阜、広島と廻ったあと、また首都圏(川崎市)に戻ってきます。

日本列島では、毎年8000件の発掘調査が行われているそうです。その中から成果がまとまった注目の17遺跡の出土品の展示と、装飾古墳のパネル展示がありました。

(江戸東京博物館では、展示物の写真撮影OKでした。特に断りの無いものは撮影した画像です。)

加曽利貝塚

入口を入るといきなりお出迎えは、千葉市にある特別史跡「加曽利貝塚」の貝層断面図です。加曽利貝塚は市民主体の保存運動の先駆けともなった遺跡であり、貝塚としも始めて国の特別史跡に指定されています。集落を伴うムラ貝塚としては日本最大です。

貝塚のアップ。多いのはイボキサゴ・ハマグリ・アサリ・シオフキ・アラムシロなどなど。イノシシや魚の骨などもあります。

今回は集落から丁寧に埋葬された「縄文犬」の骨も出土しました。縄文人と犬との関係を示す事例として注目されています。現在のように犬も家族の一員だったのかもしれません。

こちらは「山形土偶」(顔が山形をしているので)とみみずく形土偶(デフォルメ化された顔がみみずくに似ているので)。この愛嬌ある顔がたまりません(=^・^=)
 

加曽利貝塚の土器は、北貝塚のE地点の縄文中期後半の加曽利E式、南貝塚のB地点は縄文後期後半の加曽利B式として編年の指標となっています。(画像は加曽利B式)

金井東裏遺跡

群馬県渋川市の金井東裏遺跡は、榛名山の噴火で埋没した遺跡ですが、ここからよろいを着たまま被災した成人男性が発見されました。画像はそのレプリカです。甲冑が古墳の副葬品として見つかることは多いのですが、このように着たまま見つかるのは国内初めてだとか。この古墳人の甲冑は1800枚の小札を組みひもでつなぎ合わせている、とても手の込んだものです。

足のほうから甲冑の中をのぞく。

実際に発見された時の写真がこちら。

この男性の頭蓋骨を分析すると、渡来的形質でなおかつ出生地は関東より西に推定され、長野県の伊那谷地域が有力候補なのだとか。どんなつながりがあって、この縄文人は長野から群馬に来たのでしょう。

群馬県渋川市にある県埋蔵文化財調査センターでは、金井東裏遺跡の記念展示が開催されています。古墳人の甲(よろい)の実物が見られます。

古墳人の甲(よろい)初公開 渋川の県埋蔵文化財調査センター
 渋川市北橘町の県埋蔵文化財調査センター発掘情報館で、最新情報展「甲(よろい)を着た古墳人の武器・武具」が、開かれている。

装飾古墳

今回は「装飾古墳を発掘する」という特集がありました。入口はキング・オブ・装飾古墳ともいうべき、福岡県の王塚古墳の石室内部のプリントです。

展示はパネルでの紹介が中心ですが、一部出土品の展示もありました。

パネルでは各装飾古墳の紹介や現状の説明がありました。こちらは「王塚古墳」について。この石室が偶然発見されてから、現在のような保存にいたるまでの苦労は大変なものだったでしょう。

こちらは熊本県の「釜尾古墳」の内部の写真です。

熊本地震により墳丘が大きく崩落してしまい、現在は石室への立ち入りが出来ない状態です。

春に歴博の「世界の眼で見る古墳文化」で釜尾古墳の内部の絵の模写を見ました。自然災害の多い日本では、模写やレプリカを作成するという作業は欠かせないのだなと痛感します。

「世界の眼でみる古墳文化」ー国立歴史民俗博物館
千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館(略して歴博)で開催中の「世界の眼でみる古墳文化」と常設展などを見てきました。行ったのは4月の初め頃だったのに、ついついブ...

今後の予定

江戸東京博物館での展示は7月22日(日)までですが、それ以後は以下の日程で巡回していきます。

石川県立歴史博物館 平成30年8月4日(土)~平成30年9月9日(日)
岐阜市歴史博物館 平成30年9月22日(土)~平成30年10月31日(水)
広島県立歴史博物館 平成30年11月14日(土)~平成30年12月24日(月・休)
川崎市市民ミュージアム 平成31年1月8日(火)~平成31年2月17日(日)

それでは!

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