今回の旅行の目的は2日目の天理市主催「古代豪族の里をめぐる歴史探訪ツアー」に参加するためですが、いい機会なので1日目は修学院離宮に参観し、午後は京都国立博物館に行きました。
昨年晩秋の桂離宮参観の記事はこちら。
バスを降りてから、高野川の支流の川に沿って歩き、途中で左にそれて歩きます。修学院離宮の方向を表す表示板が出てくるので、迷うことは無いです。
こちらは離宮のすぐ近くにある禅華院。風情たっぷりです。
修学院離宮は広い!
修学院離宮は上・中・下の離宮とその間にある水田や畑も合わせて実に54万5千㎡もあります。おまけに上離宮は起伏のある場所も多いため、靴はスニーカーがベストでしょう。とにかく歩きます。
まずは下離宮の御幸門を通り抜けます。門の透かし彫りの花菱紋は、後水尾上皇のお気に入りの紋らしいです。
寿月観。額の文字は後水尾上皇の宸筆(しんぴつ)です。
中離宮へ続く道。松の木の両側は田畑が広がっています。
まわりに田畑がずっと見えています。これらは土地は、25件の農家と契約して手入れしてもらっているのだそうです。農地もまた鑑賞するためにあるということですね。ちなみに収穫した農産物は農家で自家消費されるのだとか。
中離宮の客殿。光子内親王のために女院御所の奥対面所から移築してきた建物です。
互い違いに配した棚は「霞棚」と呼ばれ、天下の三棚のうちのひとつです。(他の二つは桂離宮の桂棚と三宝院の醍醐棚)
そして上離宮のやや小高い場所にある「隣雲亭」。雲の隣というほどではありませんが、ここからの眺めは素晴らしいです。
眼下の「浴龍池」。
そして京都の街並み。
こちらは降りていくところですが、意外に急な斜面になっています。
「浴龍池」に沿って歩き、中島に行くため楓橋を渡ります。
中島にある「窮邃亭(きゅうすいてい)」。修復はあったものの、創建当時の建物で現存する唯一のものだとか。「窮邃」の文字も後水尾上皇の宸筆(しんぴつ)です。
浴龍池に沿ってさらに散策します。
こちらは「大刈込」。浴龍池の土堤に石垣で四段に土留めしたところに常緑樹を植えて刈り込んだもの。石垣の目隠しです。
見学には季節を考えたほうが良いかも
取り合えず見たかったので良かったですが、この広い離宮を堪能するには季節を選ぶことが大事だなあとひしひし思いました。こちらの庭園は何と言っても秋がベスト! 桜の木もありますが、紅葉が多いため秋はさぞかし素晴らしい眺めでしょう。それから新緑の季節も気持ちよさそうです。
ただし、秋は人気のある季節なので予約倍率も結構なものです。秋にもう一度観たいのでトライしてみようかな。
修学院離宮の後は、京都国立博物館で名品ギャラリーを見ました。京博の紹介はまたいつか改めて書きたいと思います。
始めて乗った叡山電車は、窓に向いた座席があったりして面白かったです。出町柳駅までのほんの10数分はずっと住宅街を見るだったけど、鞍馬のほうまで行けばもっと景色もいいのかな?
このあとは、2日目の天理市古墳ツアーへと続きます。
