濃~いルーベンスを見た後に、国立西洋美術館の常設展を見ました。印象派を中心にちょっと口直し(?)です。
常設展の作品は基本的に写真撮影OKですが、時々だめなものもありますので撮影時は注意!
新収蔵作品と印象派の作品
この気品あふれる肖像画は新収蔵作品の「ド・ラ・パヌーズ子爵夫人」。作者のレオン・ボナ(1833-1922年)はパリ国立美術学校の校長まで務め、アカデミズムの代表的な画家として、そして肖像画家として人気を博しました。
子爵夫人のドレスの色が暗色なので、普通は明るい背景で対比させるんじゃないかなと思いますが、ドレスと同じような暗色の背景がより効果的に彼女を際立たせています。
ルノワール(1841-1919年)の「木かげ」は1880年頃の作品です。ぱっと見たときはマネかモネだと思いました。しっとりとした明るい空間と、画面中央あたりの消失点に向かっている道が、見ている人を散策に誘います。
ルノワールのイメージはやはりこちらの絵のような感じですね。「帽子の女」1891年の作品です。
モネ(1840-1926年)の「雪のアルジャントゥイユ」は1875年の作品です。
こちらもモネで「陽を浴びるポプラ並木」1891年作です。画面に大胆に描かれた3本のポプラの木は浮世絵の影響でしょうか。明るい色彩の中に、はっと目をひく構図です。
もう1枚モネをご紹介。おなじみの「睡蓮」です。こちらは1916年の作です。この作品が描かれた頃には、すでに20年近く睡蓮が描かれてきています。
ポール・シニャック(1863-1935年)の「サン=トロペの港」は1901~2年の作です。ポスト印象派のシニャックは同時代の画家スーラとともに点描法の普及に努めました。明るさを保つために絵の具を混ぜ合わせず細かい点で作品を描くのですが、気の遠くなるような作業かも・・・。
現在はルーベンス展で展示中のルノワール
こちらは1861年作ルノワールの「ルーベンス作『神々の会議』の模写」です。現在はルーベンス展で展示されています。写真はルーベンス展の開会前の7月後半に常設展に展示されていたときのものです。
ルーベンスの模写ではありますが、やはりそこはルノワール風ルーベンスとなっています。ルーベンス展が終わればまた常設展に戻ってくるかな?
この他にも、フェルメール作といわれる「聖プラクセディス」も展示されています。専門家の間でも真贋が分かれていますが、フェルメール展に行った人ならぜひこの作品も押さえておきたいです。写真不可なので、リンク先から検索してみてください。
常設展示は結構空いてます(=^・^=) ルーベンス展に行ったついでにぜひぜひ寄って見てください。
それでは!