「ムンク展―共鳴する魂の叫び」-東京都美術館

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東京都美術館で開催中の「ムンク展-共鳴する魂の叫び」を見に行きました。今回は何とプレミアムナイト鑑賞会のチケットを購入!  非常に混雑しているという今回の展覧会ですが、人数限定のプレミアムナイトはなかなかに快適に観覧できました。

今回の展覧会は100%「ムンク」という大回顧展です。画家の生涯をたどりながら、彼の画業60年あまりを振り返ります。

※下の各画像は図録より

病んだ身体と魂

エドヴァルド・ムンクは1863年にノルウェーのオスロの北にあるローテン村のエンゲルハウグ農場で生まれました。5歳で母を結核で亡くし、14歳のとき姉もおなじ病気で亡くします。本人も病弱であり、こうした境遇がムンクの人生観を作り、作風に影響したことは想像に難くありません。

ムンクは自画像をたくさん描いています。たとえばこれは1895年のリトグラフの「自画像」ですが、一見、暗闇に浮かぶ生首のごとく、そして下に描かれている腕は骨です。30代初め頃の作ですが、すでに死を意識しているかのようです。

ムンクは生涯独身でしたが結構モテたようです。しかし人妻との恋愛や、交際相手との口論の末の銃の暴発で左手中指を失うなど、どうもあまり良い関係は築けなかったようです。1895年作の「吸血鬼II」は女の吸血鬼が男の血を吸うというモチーフの1枚です。ムンクはこのモチーフを油絵やリトグラフなどで何枚か描いています。そこにあるのはムンクの女性観でしょうか。

叫びそして絶望

「叫び」は<不安>を現わすモティーフとして繰り返し描かれています。今回来日したのは1910年作と言われているオスロ市立ムンク美術館所蔵のものです。この絵の人物が叫んでいるのではなく、自然が叫んでいる、そしてその声に耳をふさぎ激しく動揺する様が絵を通してひしひしと伝わってきます。「叫び」が人気があるのは、見えないはずの<不安>が絵を通して見る人の心をもゆさぶってくるからなのかもしれません。

こちらは1894年作の「絶望」。「叫び」と同じ構図なのに人物を変えただけではげしい<不安>から内なる<絶望>へと変化させています。個人的には<憂鬱>のほうがしっくりくるような気がしますが、<憂鬱>や<絶望>という負の感情のすべてを包括しているのかもしれません。

画家の晩年

1933-35年作「浜辺にいる二人の女」。ムンクは80歳で亡くなりましたが、この作品はその10年ほど前に描かれています。繰り返し描いてきたモティーフに明るい色彩を与えて、その分を差し引くように単純化したフォルムにしています。ムンクの晩年は右目の失明の危機にさらされてから、さらに明るく色彩と軽いタッチの作風となっていきます。

プレミアムナイトはお得?

プレミアムナイト鑑賞会のチケットは日時が指定されて4800円です。図録(2400円)・イヤホンガイド(550円)・非売品特製大判ポストカード(推定400~500円)がついているので、チケット代は実質1350~1450円というところでしょうか。これに時間指定のミニレクチャーもついています。

鑑賞時間は18:00~20:30ですが、ミニレクチャーの時間や講堂と展示室との往復などを考えると実質2時間ちょっとくらいです。650人限定なのでほどほどの込み具合というとこかな。

なんといっても、今回の目玉の『叫び』を人の頭越しでなく目の前でじっくり見られたのが良かったです。個人的には十分値段に見合ったチケットでした。

味をしめて春の「クリムト展」のプレミアムナイトも・・・と思ったら早々に完売でした。残念。

それでは!

「叫び」の小さなスノードームを買いました♪

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