【早春の熱海箱根の旅(その1)】MOA美術館

シェアする

スポンサーリンク

スポンサーリンク


2月の連休を利用して、熱海「MOA美術館」、函南「かんなみ仏の里美術館」、箱根「岡田美術館、元箱根の石仏・石塔群、箱根関所跡を周ってきました。ちょっと雪や雨がちらつきましたが、旅行には差し支えない程度。でも寒かったです(^-^;)。前から行きたかったところなので、充実した2日間でした。

例によって、歩いて歩いて・・・足が棒です。

MOA美術館

MOA美術館でのお目当てはもちろん、この時期に公開される、尾形光琳の国宝「紅白梅図屏風」です。今回は「リニューアル3周年記念 名品展 第1部」と銘打った展覧会でしたが、MOA美術館がリニューアル開館したのが2017年2月なので、まだ2年しか経っていません、「第1部」とあるので、3周年記念の前哨戦的な展覧会でしょうかね。

ちなみに、MOAは「モア」ではなく「エムオーエー」と読みます。創立者の岡田茂吉にちなんだ「Mokichi Okada Association」の頭文字をとっています。

熱海駅からは美術館行きのバスが出ていますが、伊豆東海バスではこの写真のような往復バス券と美術館の入館チケットのセットになった「MOA美術館パック」が売っています。1040円(チケットは高大学生用)なので、美術館の当日券1000円(高大学生)を考えるとかなりお得です。伊豆東海バス熱海駅前案内所で発売しています。

バスはMOA美術館の正面に着きます。所用時間は10分ちょっとというところです。美術館が高台にあるので急なやや細い坂道を結構なスピードで登っていきました。熱海駅から散歩がてら歩いて行くこともできますが、坂道を登るのは結構きつそうです。

この入口から入ると長~いエスカレーターが待っています。展示室までは意外に遠いです。

途中のムアスクエア(ヘンリー・ムアの彫刻がある広場)からは相模湾が一望できます。この日は曇りだったのがちょっと残念。

※MOA美術館は一部を除いて、フラッシュや三脚を使用しなければ、写真OKです。(特集展示していた「人間国宝 室瀬和美の世界」は写真NGでしたが、それ以外の展示はOKでした)

ようや展示室に入って早速「紅白梅図屏風」にご対面。江戸時代・18世紀頃の作品です。初めて写真で見た時は、真ん中に横たわる水流がなんとも違和感があったのですが、不思議なことに何度も見ていると、この水はここになくてはいけない、と思うようになりました。この大胆な構図が琳派の人気の元でもありますね。この水のうねりの前では紅白梅がまるで添え物のようになっています。

屏風の左隻。樹幹のたらしこみ(色を塗ってかわかないうちに他の色をたらし、にじみによって独特な色彩効果がでる)やうねる水紋が間近で見られます。

こちらは右隻。やはり紅梅の幹にたらしこみの技法が使われています。そして中央を流れる水流は軽やかではないですが、独特のリズムを画に与えています。

庭には、光琳が最晩年の5年を過ごし「紅白梅図」を描いた「光琳屋敷」も復元されています。普段は非公開ですが、イベント時にガイド付きツアーがあるそうなので、その時にぜひ行ってみたいと思っています。

こちらは長谷川等伯の「故事人物図屏風」。桃山時代・17世紀の作品です。

酒井抱一の重要文化財「雪月花図」です。江戸時代・文政3年(1820年)の作です。1枚ずつバラバラに撮影してしまいましたが、この絵は3幅が横にならんでおり、松に積もった雪・雲がかかった月・下から伸びた花(桜)と枝という高・中・低というデザインの妙があります。

こちらの屏風はひときわ目をひきました。「洋人奏楽図屏風」桃山時代・16世紀の作品です。作者は日本人ですが、色使いもタッチも、そしてモデルもまさに洋画の世界です。桃山時代に来日した宣教師たちによって運営されていた学校(コレジオやセミナリオなど)で行われた絵画教育で、ヨーロッパの絵画技術や主題が伝授されたいたようです。

数は多くありませんが仏像もありました。重要文化財の「阿弥如来及び両脇侍坐像」は平安時代12世紀の作品です。

重要文化財「観音菩薩立像」は中国・隋の時代(6世紀)のものです。光背の透かし彫りが見事です。

実はこの観音菩薩と対になる「勢至菩薩立像」が東京国立博物館の東洋館に展示されています。博物館で「お花見」をした際に偶然見つけました。おそらく観音菩薩と勢至菩薩の間に阿弥陀如来像があったのではと推測されています。こちらの画像がトーハクの「勢至菩薩」です。MOA美術館の「観音菩薩」とそっくりです。

「菩薩半跏像」は中国・唐の時代(8世紀)のものです。

こちらは重要文化財「十一面観音立像」で、奈良時代・8世紀の作です。頭部から蓮肉までを1本の木から彫りだしている「一木造」です。

各美術品の前はもちろんガラスがはまっているのですが、これがもう透明すぎて、ときどき作品をのぞき込もうとして頭をぶつける人がいるくらいです。アメリカ製の低反射高透過ガラスを採用しているのだそうです。そのせいでしょうか、とても見やすいですし写真が結構きれいに撮れます。

熱海という観光地なので、観光バスで団体客も来ます。見たい作品は団体客が来る前の朝一に見るのがおすすめです。ミュージアムショップもなかなか充実していますが、団体客でレジがかなり混むので、ほしい品は先に買っておきましょう。

黄金の茶室

2階には秀吉の「黄金の茶室」が復元されていました。

天正14年(1586)正月、豊臣秀吉が時の天皇、正親町天皇に茶を献じるために、京都御所内の小御所に組立式の黄金の茶室を運びこみ、黄金の道具を用いて茶会を行ったという史実に基づいて復元制作したものです。秀吉は、この黄金の茶室を、天正15年の北野茶会に用い、天正20年には朝鮮出兵のため肥前名護屋に出陣した折、大阪より運ばせ茶の湯を行ったことが知られ、大阪城落城とともに消滅したと考えられています。(MOA美術館のHPより抜粋)

本物は大阪城と共に焼失してしまいましたが、この茶室を見た同時代の公家や武家や茶人や宣教師が日記などに詳細に書き残しているものが多数残っており、それを元にして復元したそうです。この茶室は折り畳み式のため、簡単に持ち運びができました。

金と赤なんて派手というか華美というか、いかにも秀吉好みとも思えますが、現代と違ってどこでも蛍光灯に照らされているわけではなく、薄暗い場所でろうそくの明かりにゆらめく金と赤は、華美というよりも荘厳な雰囲気がしたのかもしれません。

お茶道具も金で統一です。

庭の梅園

かなり広い敷地の中には梅園もありました。熱海梅園はちょうど見頃を迎えているということでしたが、ここは少し高台のせいか、見頃にはちょっと早かった感じでした。でもかぐわしい梅の香りが春を感じさせます。

しだれ梅が美しいです。

これは寒緋桜かな? メジロが花をついばんでいました。

(おまけ)熱海駅の風景

朝、美術館に行く前に写した熱海駅前広場にある「家康の湯(足湯)」です。慶長9年(1604年)に徳川家康が熱海に7日間逗留した史実から400周年記念事業として整備され、平成15年に熱海市に寄贈、その後、熱海駅前広場の再整備によって現在の形になったそうです。ちなみに、昼頃見た時はかなりの混み具合でした。この日は結構寒かったので、みんな暖まりたいよね♨

MOA美術館を見た後、函南に行く前に昼食をと思ったら、近場のお店はどこもめちゃ混み。並ぶ時間がもったいないので駅直結のショッピングセンター「ラスカ熱海」にあるカフェで簡単にすますことに。カフェからは熱海駅改札が見下ろせました。あまり見ない風景なのでちょっと記念撮影(^^) 人が改札を通るだけなのに、ずっと見ていても飽きないのが不思議です。

午後は函南駅に移動して「かんなみ仏の里美術館」に行きます。

(その2)に続く。

ランキングに参加しています!

 にほんブログ村 歴史ブログ 歴女・女性歴史ファンへ
 にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ

♪いつもポチっと押して応援していただき、ありがとうございます♪

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告




レクタングル(大)広告




フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告