「奇想の系譜展」ー東京都美術館

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東京都美術館で開催中の「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」を見てきました。

伊藤若冲・曽我蕭白・長沢芦雪・狩野山雪・岩佐又兵衛・白隠慧鶴・鈴木其一・歌川国芳の8名をクローズアップし、その奇想画が思う存分楽しめます。よくある年代順ではなく、各画家毎にフロアが分かれています。濃密な空間を堪能できること請け合いです。

若冲の人物画

会場に入ると最初の部屋は若冲の世界です。「象と鯨図屏風」や近年発見された「鶏図押絵貼屏風」など見どころも多いですが、この「達磨図」は若冲には珍しい人物画。“へえ~っ”と言う感じで流し見して、このずっと後に出てくる白隠慧鶴の部屋で、ふと気がつきました。若冲の達磨って白隠さんに影響されてる!? 白隠さんは1655年-1768年、若冲は1716年ー1800年なので、どこかで白隠さんを画を見て影響された可能性は否定できないかもしれませんね。

この「達磨図」は視線が定まっていないところに妙な緊張感というか、そわそわさせるものがあります。

曽我蕭白

『醒めたグロテスク』とは、なんとも秀逸なキャッチコピーです。蕭白の画は狂気と紙一重のような奇怪で独創的な世界ですが、「虎図」のようになんだか情けなさそうな憎めない虎の顔もあったりします。下の「虎渓三笑図」は他に比べたらきちんとした(?)画なのですが、その硬質なタッチが妙にモダンに見えてくるのが不思議です。中国風世界を描いたライトノベルの挿絵にでも使われていそう(^^;

長沢芦雪の動物たち

「龍図襖」と「群猿図襖」のような大型作品が見ごたえあります。動物モチーフが多いので好みの画を見つけるのもいいですね。なかには「なめくじ図」なんていうのもありました。なめくじが這って行った跡が描かれているのですが、何故か一筆書きにならない・・・?

下の「猛虎図」はなかなかどうして精悍な虎ですが、なにげに目線を送ってきているあたり人間くささが漂っています。他の画家も虎の絵を描いているので、見比べてみるのも一興です。

又兵衛の洛中洛外図屏風

又兵衛といえばこの国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」です。東博所蔵なので今までも見る機会がありましたが、やはり何度見ても面白いです。単眼鏡や双眼鏡で細かいところまでじっくりと見るのがおすすめですが、混雑した会場で、しかもガラス越しではなかなか難しいですよね。そんな時は精密複製画が強い味方です。下の写真は2018年7月下旬頃に東博で公開されていた複製品です。それこそなめるように見て、どっぷりと又兵衛ワールドに浸れること請け合いです(写真も撮り放題)。複製の展示があったらぜひ行って見て下さい。(なんだか東博の宣伝になってしまった・・・)

この細かい描き分けがすごい。又兵衛はさぞかし楽しんで描いたのでしょうね。

白隠さんの布袋図

禅僧・白隠慧鶴は臨済宗の中興の祖と言われ、総数1万点以上とも言われるほどの禅画や墨跡を残しました。大胆な筆遣いとおおらかなユーモラスさが持ち味です。二百ほどある「達磨図」は自画像ではとも言われています。

こちらの「布袋図」は妙に薄気味悪い笑いを浮かべている布袋が紙の両端をつまんでいますが、この紙は途中でねじれてメビウスの輪を作っています。向かって左側の字はわざわざ紙の裏側から書いています。表裏一体であることを言いたいのか、裏も表も同じであると言いたいのか、禅問答のような画でもあります。

鈴木其一の里帰り

其一って奇想なの~?? という疑問はありますが、この「百鳥百獣図」(下の画像はそのうちの片方だけ)は今回アメリカから初の里帰りです。これが見られるのだったら、奇想でもなんでもいいです(=^・^=) 「夏秋渓流図屏風」のビビッドな色遣いや、「四季花鳥図屏風」のまさにザ・琳派な草花なども一緒に愛でられます。

「奇想の系譜展」は今週日曜日(4/7)までの会期です。お見逃しなく! 毎日結構な混雑ぶりのようですが、午前中より閉館時間近くが狙い目だそうです。

それでは!

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