「国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅」と「密教彫刻の世界」-東京国立博物館

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東京国立博物館で開催中の特別展「国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅」を見てきました。すでに2回行ってますが、3回目はいつにしよう・・・と思っていたらあっという間に会期終了が目の前に。思い立ったらすぐに行かないとダメですね。

平安時代には平安京の正門である羅城門を中心に、東に東寺・西に西寺が存在していました。国の鎮護のために8世紀末頃に創建された寺院です。現在では羅城門も西寺も無くなり、東寺だけが残っています。創建は796年と言われています。

創建から二十数年後、823年(弘仁14年)に、嵯峨天皇は唐より戻ってきた弘法大師空海に東寺を下賜します。ここに、日本ではじめての密教寺院が誕生します。

今回は東寺の中心(=密教の中心)と言われる講堂より15体の仏像が来ています。さらに真言宗の秘密の儀式ともいわれる「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」の道場が東博に再現されていたりして、美術だけでない密教の奥深さも見ることができます。

最古の曼荼羅

今回の展示でも「曼荼羅(マンダラ)」が沢山来ていますが、そもそも曼荼羅ってなんでしょうか? 簡単に言えば、仏の世界をわかりやすく図示したもので、空中から見た見取り図のようなものです。古代インドで成立し、アジアに普及しました。日本には空海が紹介しています。

そして、私の中でザ・曼荼羅といったらこの国宝「西院本 両界曼荼羅」です。残念ながらGW期間中だけの展示でしたが、私はこれをお目当てに2回目を見に行きました。日本に現存する最古の彩色両界曼荼羅です。鮮やかな色彩と、インド風ともいえる仏の顔が特徴です。

こちらは「金剛界」

こちらが「胎蔵界」

仏像界いちのイケメン

すっかりおなじみになった写真撮影OK作品は「帝釈天騎象像」です。このイケメンぶりは実にフォトジェニックです。平安時代前期の承和6年(835年)作ですが、頭部は後世の後補(あとで補修・追加されたもの)なのです。端正で張りのある顔立ちは平安後期~鎌倉初期の時代を思わせますが、さてどうでしょうか。

帝釈天というと、「聖☆おにいさん」のアルマーニを着た帝釈天さんを思い出してしまいます(^_^;) 私だけじゃないですよね?

乗っている象はちょっとしわしわのダンボのよう・・・。

個人的にはこの角度が好きです。フィギアも販売していて、買うかどうか散々悩みました。結局買わなかったのですが、でもやっぱり欲しいかも。。。

「東寺展」の会期も残すところ次の日曜日まで。ますます混むこと必至ですが、金土曜日の夜間公開なら日中よりはマシだと思います。お目当てを近くでじっくり見るには閉館間際もおすすめです。

密教彫刻の世界

総合展示(常設展)では「密教彫刻の世界」と題して、密教固有の仏の造形についての特集展示をしています。(基本的に撮影OKです。一部撮影不可の作品もあります。)

重要文化財「十一面観音菩薩立像」は唐の時代・7世紀の作です。白檀という香木を使った一木造りで、インド風の顔だちと艶やかな装身具が特徴の仏像です。

「如意輪観音菩薩座像」は何やら物思いにふけっていて、6本の腕を持て余しているような風情でした。衣に截金(きりかね)が残っています。13世紀・鎌倉時代の作です。

密教独特の仏像といったら、やはり忿怒の相が特徴の明王たち。こちらは重要文化財「愛染明王座像」です。13世紀・鎌倉時代の作ですが、鮮やかな色彩や光背・台座・装身具まで当時のまま残っているのだとか。髪を逆立てて怒ってます!?

同じく重要文化財の「大日如来座像」。密教においては、あらゆる仏が大日如来の化身であるといいます。普通、如来像は螺髪(らほつ。髪の毛がくるくる丸まって粒のようになっている髪型のこと)で衣だけの質素な姿ですが、大日如来は仏の王なので、髪を結い上げて装身具をつけていたりします。この像も髪を結って冠のような装身具をつけています。もしかしたら腕輪もあったかも。平安時代・11~12世紀頃の作です。

密教は日本に伝わった後もインドで発展していきます。当時のインド密教が伝わったチベットでは男女が抱擁する姿で表される父母仏が誕生しました。父母仏から曼荼羅を構成する仏たちが生まれたのだとか。残念ながら日本では受け入れられませんでしたが。

「チャクラサンヴァラ父母仏立像」は中国・チベットまたはネパールの15~16世紀の作です。複雑な形状を見事に造形化しているので、中央チベットで制作された可能性ありだそうです。

日本でも頭上面をもつ仏像はたくさんありますが、頭上面自体がそれほど目立つ存在ではありません。インドやチベットでは縦に長く積み上げていくので目立つことこのうえなし。腕も8本あります。この「八臂十一面観音菩薩立像」は清の時代17~18世紀の作です。

頭上面のアップ。なんと5段重ねです。

東寺展に行ったら、ぜひこの部屋ものぞいてみてください。6月23日まで展示しています。密教彫刻の別の魅力が見られます。(^o^)

それでは!

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